会社の経営者は会社の資金が完全に枯渇すると「混乱」する。
既に40年以上の業歴のある会社に呼ばれた時のこと。
その会社の社長は長年資金繰りの管理を一手に引き受けてやってきた。
時には金融機関から借入し、時には投資判断し、時には自身の給与を遅配し、
なんとか長い年月をやりくりしてきた。
しかし、長引く不況と先の見えない売上不振、赤字の連続は自らの経験値を上回り、
とうとう万策尽きて弊社への相談となった。
2時間ほどのヒアリング、
その中でその社長が繰り返し言うことは「○月○日の決済が乗り切れない」ということ。
ヒアリングの最中、繰り返しそのことを主張をするのだが、
第3者が聞いていて、どうもそのことだけが一方的情報である。
通常会社の資金繰りであるから、前月までの経緯や入金の予想、
支払い方法といった周辺の情報がなければ「乗り切れない」の中身がどういうことなのか判断できない。
暫くの押し問答の末判ってきたのは、その社長「相当混乱している」ということ。
聞けばその社長、近頃は夜よく眠れずにいるらしい。
それでは冷静な判断のできないはずである。
資金繰り、即ちお金は怖い。
人の心を蝕んでいく。
こんな時、冷静に問題を見つめ活路を見出す努力こそ最も大切なことなのだろう。

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