思い起こせば昨年の春、
そのクライアントは前年のリーマンショックで売上が激減し、
資金繰りが破綻した中で「経営改革」は始まった。
資金の枯渇した中でのリストラは苦しい。
債権者には東奔西走して頭を下げ、
取引先に支払猶予やら何やら無理を言い、
従業員に給与削減の理解を求め・・・・
そして一円でも多く売上を上げるため、無駄と知りつつ営業して歩く。
数限りない苦しい作業を経営陣は続けてきた。
苦節2年、資金繰りと損益は改善し、売上にも先々の光が見えてきた。
そんな経営陣と接した1年半、
つくづく感じることがある。
「経営は数字ではない」
「企業継続は意思の問題」
「そして最後は人」だと。
連続赤字、債務超過、売上不振、
これだけ見れば企業の存続は不可能であろう。
銀行員にそんな決算書を見せれば、眉を顰められてしまう。
しかし「人間」の力はどんな悪条件をも撥ね返す力を持っていた。
少なくともそのクライアント、経営陣にはその力があった。
どんな劣悪な環境にもめげずに頑張れる意欲、意思があった。
そしてそれを持続させることができた。
勿論そのクライアント、これからも苦難は続くであろう。
しかしこれだけの悪条件を乗り切った経営陣に「怖いもの」はない。
意思、意欲、継続力・・・・・
事業の継続は「人」次第。
そして経営とは「人間力」発揮の場なのかもしれない。

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